聖なる樹のヒプノセラピー物語      

魂の交信(16)

それは、マチコさんとの2回目の教室でのこと。

その日は「幼児期退行」の勉強だった。

説明が終わって、ママがデモをやってみせることに。

最初に、子供の頃の楽しい場面を二つほど見に行った。

その後、「今のマチ子さんに影響を与えている子供の頃の
場面へ」と誘導する。

「家にいます」と、マチ子さんが言った。

マチ子:二階で、ひとりでお昼寝しています。家族はみんな
   一階にいます。

ママ:あなたは何歳?

マチ子:4歳。

そして、急に、「時計が怖いの!」と言った。

マチ子:大きなボンボン時計。
   時計が時を刻む音が怖い!
   コチコチコチコチ・・・・って!
   あの音を聞くと不安になる!
   永遠に時が続くような恐怖感・・・。
   コチコチコチコチって、時を刻む音が怖い!

ママが、「時計に意識を向けて下さい」と言うと、

マチ子:時計が、「私を見て」って言ってる!

ママ:では、時計に話しかけてみて?
   私に何か言いたいことがあるの?って。

だが、時計の答えはなかった。

なんだか嫌な予感がした。

ママ:(時計に向かって)話しをしたいのは、誰?

マチ子:時計の魂。

ママ:時計の「精」のような人? それとも他の魂ですか?

すると。

マチ子:古い魂・・・。古い時代、ずっと昔からいる。

古い魂?
ママは背筋がぞぉ~っとした。

その「古い魂」に話しかけてみる。

古い魂:私は彼女(マチ子さん)を見ている。

ママ:どうして時計の中にいるの?

古い魂:念が残って、閉じ込められている。

聞けば、江戸時代の、浮かばれない女性の魂だという。
殺されて水の中に投げ込まれたらしい。
そして、彼女の魂が、マチ子さんの家にも影響を及ぼしてい
ると言う。
どんな影響なのかと尋ねると、「母親をうつにしている」と
言った。
「(自分の存在に)気がついて欲しいから」

あっ!そうだったんだ・・・。
お母さんは過去世の影響だけではなく、この時計の中に
いる魂の影響も受けていたんだ。
ママは、そういうこともあるのかと驚いた。

ママ:あなたは光の世界に帰りたいでしょう?

古い魂:(涙ぐんで)帰りたい!

うん、うん、そうだよね。

どういう風にして光の世界に帰りたいのかを尋ねる。
そして、本人が望む通りに、雲に乗って帰してあげることに
した。
古い魂が、「あ、誰かが上から迎えに来てくれた。おじいさ
んのような人」と言った。

お別れをすると、その魂は、「ありがとう。これでやっと離れ
られる」と言って、泣きながら光に帰って行った。

覚醒後、マチ子さんが、「ざんばら髪に白装束みたいな白い
着物を着た女の人だった」と言った。
それって、よく物語の挿絵に出てくる幽霊の姿みたい・・・。
「そういえば、実家の辺りは昔は沼地だったって聞いたこと
がある。そこを埋め立てて、今は住宅地になってるけど」

そして、「ああ、だからあの時計、どうしても捨てられなかっ
ったんだ~」って。
「もう壊れてて、家の大掃除の度に、捨てようか?っていう
話しになるんだけど、私がいつも”捨てないで!”って言っ
て、自分の部屋に置いてたの」

私:でも、どうしてマチ子さんだったのかな?

ママ:うん。きっと、マチ子さんは、普通の人よりも波長が
  繋がりやすいって(霊が)わかってたんじゃないかな?


後日、マチ子さんが興味深いことを言った。

「あのセッションの日、夜寝る前に瞑想をしてたら、光に
帰ったあの魂から”ありがとう”っていう声が聞こえてきたの。
それでね、マサコさんが、”江戸時代から何百年もずっと
(光に帰るのを)待ってたんだね、って言ってたでしょう?
そんなこと、ないんだって。
”すぐだった”って言うの。時計に入って、そして、すぐに光
に帰ったって」

どういうことだろう・・・。
つまり、魂にとっては、この三次元のような「時間」は存在
してないってことか・・・。

う~ん・・・、やっぱり時間の概念は難しい。




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