聖なる樹のヒプノセラピー物語      

マインドブロックバスター(102)

エリーちゃんは、ある日突然現れた。

っていうと、語弊がある。(笑)

半年前に外国からやってきた女の子である。

「出会った」といっても、出会ったのはママではなくて、みつる
お兄ちゃんなんだけど。

なんでも、エリーちゃんは、来日して半年の間に100人以上の
友達が出来て、しかも、道を歩いていても、どこかのお店に
入っても、誰とでもすぐに友達になるので、その数は日々増え
続けているのだとか。

ママは、
「エリーちゃんは、「深刻」なんて言葉とは無縁に生きてると
思うよ」って言った。

お兄ちゃんからエリーちゃんの話を聞くたびに、ママは腹を抱え
て笑っている。

面白すぎるのだ。

エリーちゃんは、高校生のときに日本にホームステイに来た
ことがあるらしい。

それで、日本が大好きになった。

20歳を過ぎてから、「もう一度行きたい!」と思うようになった
けど、先立つものがない。

「でも、どうしても行きたい!」と思っていたある日、車をぶつ
けてしまった。

修理代を支払っても、たっぷりおつりがくるほどの保険金が
おりて、「ラッキー!」というわけで日本に来たらしい。(笑)

ママ: 一見、ラッキーのように見えるけど、エリーちゃんに
  とっては、こんなことは日常茶飯事らしいの。

日本に数か月滞在後、一度帰国することになった際も、
「飛行機のチケット代高いから、どうしようかな~」と言っていたら、

たまたまそのときルームシェアしていた友人が、
「そうだよね~」

「・・・・ん? まてよ? 私の元彼が、今、国際線のパイロット
やってるから、聞いてあげる!」

てな具合で、チケットをゲットできたり。

道を歩いていたら、犬をいっぱい連れて散歩している女の子を
見かけて、「わ~っ、かわいい!」と駆け寄ったら、

(エリーちゃんは動物がだ~い好きだから)

話しているうちにすっかり意気投合して
「うちに空いてる部屋があるから、住み込みで英会話を
教えてくれない?」ってことになったり。

(ちょうどルームメイトが国に帰ることになって、お部屋を探さ
ないといけない状況だった)

いつも楽しくて、いつも笑っていて、一度出会うと、誰からも
好かれるエリーちゃんには、まるで人生の障害なんて
ないかのようにみえる。

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