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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第10章~植物と話す(2)

その夜、ママはみつるお兄ちゃんにその話をした。


「(植物には)レイキって気持ちいいみたいよ」


お兄ちゃんはガジュマルとカネノナルキを見た。


(間)


「・・・・・・ほんとだ。レイキやって、って言ってる」
お兄ちゃんにも聞こえたのだ。


お兄ちゃんはもともと直感が強い。


このガジュマルもお兄ちゃんが買ってきたのだ。
あるとき、百貨店の中でこのガジュマルがふと目に留まり、
何故か「買わなくちゃ」という気がしたのだとか。


カネノナルキはママの知り合いがくれたものだった。


ママは「植物とは相性が悪いみたい」と常々言っていた。
「だって、エフちゃん、植物がすぐに枯れるんだよ。お花だってすぐ枯れるし 、観葉植物だって必ず枯れちゃうし、アロエが買って1週間で枯れた時はお花屋さんから ”アロエを枯らす人も珍しい”と言われたんだから!」


のちにわかるんだけど、植物って人間の負のエネルギーを感じ取って 自らのエネルギーを 与え続けることで枯れてしまうんだって。
人が疲れていたり、悲しかったりする時、身代わりになって枯れていくのだと 江原啓之さんの本にも書いてあった。


本当はそういうときこそ、枯れた植物に「ありがとう」と言って新しい植物を 置いておく方がいいのだそう。


植物は人を癒すエネルギーを持っているから。
だから病人のお見舞いにもお花を持っていくんだって。


ママはそんなことを知らなかったから、植物とは相性が悪いのだと思って、なるべく買わないようにしていた。


そういう理由で、知り合いからカネノナルキの鉢植えを貰う時も、最初は辞退したのだ。

でも、「いいから、いいから、持って行って」と渡されたその小さな鉢植えは、何故か枯れなかった。
しかも、1年後にその知り合いが急逝したので、大事な形見になった。


今では10倍くらいの大きさにまで育っている。

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