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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第10章~植物と話す(4)

植物に一方的に話しかけてはいたが、まさか会話が出来るとは思わなかった。


ラジオに周波数があるように、植物でも動物でも、周波数がかちっと合うと、お互いの想いが伝わるらしい。


ママは植物とは相性が悪いと思い込んでいたが、実は逆で、植物とは深い縁があった。


それはある日、ヒプノの教室で過去世退行をやった時にわかったのだ。


ママはイギリスの田舎に生まれる。
この時は男性。
大人になると町へ移り住む。
植物の成分を抽出して薬を作ったりしている。どうやら研究者らしい。


結婚して子供二人に恵まれるが、田舎に住みたいと言って
家族で引っ越してくる。


ママは日課のように森を散歩するのだが、その中に自分だけの秘密の場所がある。


そこには古い大きな木があるのだ。
なんと、その木はママに植物の種類、効能、抽出の仕方などさまざまな知識を教えてくれる。
研究者としてのママに力を貸してくれる存在なのだ。


ママは木を見上げながら、愛しそうにこう言う。
「あの時も、あの時も・・・・いつも一緒だったね」


そして、自身の過去世に思いを馳せている。


あるときはママはインディアンだった。


日が落ちると村人達は木の周りに車座になって座る。
空には満点の星空。
誰もが、空や、風や植物、動物、鳥たちと会話を交わすことができる。


その頃はそれが当たり前だったのだ。


自然と人間は共生していた。
全てのものはひとつに繋がっていた。


「面白かったのは、過去世の中の自分が、過去を回想しているところ」とママは言った。

つまり、「過去世の自分」は過去の記憶があり、転生することも知っていたのだ。


この時に見た「木」は半年後、再び、セッションで現れる。


「そしてね、、この木の意味がわかったの!」
ママは嬉しそうに、そう言った。

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