聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第10章~植物と話す(5)

その時セッションで見たのは不思議な光景だったという。


広場がある。
中央に幾つかの箱がピラミッド状に積み上げられている。
広場の端っこには大きな大きな木がある。
ママはその木のそばに立っている。


セラピストが「どうしたいですか?」と聞いてくれる。


「一番上の箱に入りたい」
この時、ママは小さな女の子だった。
箱に駆け寄り、昇って行って、てっぺんの箱に入る。


箱の中は白い光がきらきらと満ち溢れている空間だった。
5~6人の小さな女の子達がきゃっきゃっとはしゃぎながら
楽しそうに踊っている。
なんだか天使のようだ。


ママにはすぐわかった。
この子達は自分の仲間だ!
嬉しくて嬉しくてワクワクする。


それなのに・・・・・・。
ママだけが肉体をまとい、人間の格好をしているのだ・・・。


それでもみんなと一緒に楽しく踊っていると・・・。


上空に円盤型の宇宙船が現れ、箱の真上でぴたっと止まった。


それを見た瞬間、ママは悲しくなったという。
「だって、みんなが行ってしまうってわかったから。
でも、ママは肉体があるから一緒に行けないことも知ってたの」


しばらくすると、宇宙船の底部から箱に向けてぱあっと光が照射された。
すると、天使たちが吸い上げられるかのように、その光の中を宇宙船へむかって 昇って行った。


一人ぼっちになったママは、悲しみのあまり
大きな木に抱きついてワンワン泣くのだった。


「そしたらね、びっくり!
木の中が透けて見えるの。と言うかそこは異次元なの。
宇宙になってるの」

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