聖なる樹のヒプノセラピー物語      

ヒッピーになりそこねた(13)

パリを夕方6時の寝台車で出発する。


チケットに記載された指定席は

1つのコンパートメント(個室)に2段ベッドが2つ。

4人なのでちょうどいい。


荷物を置いて食堂車へ移動し、夕食をとる。


その後は

車窓から見える異国の景色を楽しんでいたが、

みんな疲れていたので

早めに就寝することに。


翌朝目が覚めたら、もうスペインだね、って、

ワクワクしながら横になると、

列車のゴトンゴトンという単調な音と振動の中、

ママはすぐに深い眠りへと落ちていった。



そして・・・。

どのくらい経ったのだろうか。


騒がしい音で目が覚めた。

辺りは真っ暗で、まだ夜中のようである。


コンパートメントの入口に車掌らしき男性が立って、

大声で叫んでいる。


何を言っているのか、

一体何が起きたのか、

事態が飲み込めずにいたが、

乗客たちがどんどん列車から降りていく。


「荷物を持って、列車から降りろ!」

たぶん、そう叫んでいたのか・・・・。


わけのわからないまま、

とりあえず荷物を持って列車から降りる。


駅の外には人だかりができている。


しばらくするとバスがやってきた。

全部で3台。

今度はそのバスに乗れと。


何がどうなっているのか・・・。


バスは出発すると、

真夜中の道をひたすら走り続ける。


どこに連れて行かれるのだろう。

このまま捕虜収容所へでも連行されるのだろうか。


とにかく言葉がわからないので不安で不安で

しようがない。


約3間後、ようやくバスが止まった。




 ミラクルメッセージ」を始めました!

   ご興味のある方はぜひお申込み下さいね~ (*^_^*)


 

   『聖なる樹』のHPは、こちら!

  たった1日で心の解放が習得できる!『心のデトックス 1dayクラス』     
    
 
セッションのお申し込みは、こちら! 

 
姉妹版ブログ 『聖なる樹のセラピー日記』は、こちら!

PageTop

ヒッピーになりそこねた(12)

さらなる悲劇が・・・・。


チケット売り場(2か所あったと思う)の窓口に

シャッ!とカーテンが閉められたのだ。



ああ・・・・


お昼休みに入るらしい・・・・

フランスではお昼休みは、ゆうに2時間はとるという。


もう並んでいる人は誰もいない。

ママたち4人はチケット売り場の前で取り残され、

顔を見合わせたまま、

「どうしよう・・・・?」


しばらくすると、

一か所の売り場のカーテンが少し開いて、

若いお姉さんがこちらを覗いた。



「お金は持っている?」と聞いてきたので、

頷いて、お財布を見せると、

何やらチケットを売ってくれるような素振り。



助かった!


どうやらママたちに同情してくれたようである。


各々、チケットを握りしめ、ほっとする・・・・。


ママ: 売り場の人がフランス語で質問してきたのはね、

  席を1等にするのか、2等にするのかとか

  たぶんそういうことだったみたい。

  (これは随分あとになってわかった)



出発は夕方6時だから、まだ時間がある。


4人で駅近くの「パリ植物園」を観光することにした。


たまたまここで出会っただけなんだけど、

同じアクシデントに巻き込まれ、切り抜けると、

なんだか「同士」のような連帯感をもつから

不思議である。


ママ: エフちゃん、今考えれば、

 こんなのはアクシデントの範疇にも

 入らないんだけどね。

 チケットを買うのに、てこずっただけなんだから。



ママたちはこのあと、本当の「アクシデント」に

巻き込まれることになるんだけど、

この時はそんなことなどつゆ知らず、

みんな初めてのスペインにワクワク胸を躍らせながら、

のんびり「パリ植物園」を楽しんでいた。

jardin_plantes_secondaire3_924.jpg
 (現在のパリ植物園のHPから)


ちなみに・・・・

最初に声をかけてきたお兄さん(マサ氏)は20代半ば。


関西でサラリーマンをしていたんだけど、

ある朝、通勤の途中に突然、

「俺は何をやってるんだ!」と思って、電車を降り、

会社を辞めてしまったのだという。


大学時代にスペイン語を学んでいたのだそう。


大学生のタカ君、モト君は

スペイン語を専攻しているので、

休学して短期留学に行くところ。


スペイン語ができるこの3人と出会ったのは、

幸運としかいいようがない。


言葉なんてできなくたって、人類みな兄弟なんて

楽観的だったママには、とんでもない苦難の道が

待ち受けていたからだ。



 ミラクルメッセージ」を始めました!

   ご興味のある方はぜひお申込み下さいね~ (*^_^*)


 

   『聖なる樹』のHPは、こちら!

  たった1日で心の解放が習得できる!『心のデトックス 1dayクラス』     
    
 
セッションのお申し込みは、こちら! 

 
姉妹版ブログ 『聖なる樹のセラピー日記』は、こちら!


PageTop

ヒッピーになりそこねた(11)

さあ、ここからは楽々。


東京に住んでいたことがあるので、

地下鉄の乗り換えは慣れている。


何回か乗り継いで、無事オーステルリッツ駅に着いた。


 ( ↓ 現在の
オーステルリッツ駅はこんな感じ)

250px-Gare_Paris-Austerlitz.jpg 
  (wikipediaより)


ママ: ここでさらなる試練が待ち受けていたのよね。

  マドリッド行きのチケットを買わなくちゃいけないのに、

  切符売り場に並んで、自分の番が来ても、

  切符が買えないの。


私: どうして?


ママ: 会話集を見ながら、

 「マドリッドまでのチケット」って言うんだけど、

 何かを聞いてくるの。

 フランス語だからわからないし、

 困っていると、

 手でシッ!と追い払うような仕草をされる。



後ろにもたくさんの人が並んでいるので、

ママにかまっていられないのだろう。



仕方がないので、また列の最後尾に並びなおす。



そして、ママの番がくると、

「成立しない会話」が再現され、

シッ!と追い払われる。


で、また最後尾へ・・・・。

そして、追い払われる・・・・・



困っていると、

誰かが「日本人ですか?」と声をかけてきた。


見ると、日本人の若い男性だ。

「リーガルの靴、履いてるから、日本人かなと思って」

ママはリーガルのスニーカーを履いていた。


彼もママと同じ目に遭っていた。

並んでは追い払われ、チケットを購入できない。


スペイン語で話してみたけどダメだったのだそう。

彼はスペイン語が話せる。

行先はママと同じマドリッド。


ここのチケット売り場は英語もだめ。


そう、つまり、こちらが何語で言おうが、

向こうはすべてフランス語でしか返してこないのである。

フランス語オンリー。


そういえば、学校で、

「フランス人はフランス語に誇りを持っているから、

フランス語でしか話さない」みたいなことを

聞いたような気が・・・・。
 

ママ: インフォメーションでもフランス語なの!

(当時の話です)


ふと気づくと、少し離れたところに

日本人らしき男性が二人、

ママたちと同じように困った表情を浮かべて

立ち尽くしていた。


彼らは大学生。

スペイン語を専攻していて、

これからマドリッドへ短期留学するところだという。


そのとき。



 ミラクルメッセージ」を始めました!

   ご興味のある方はぜひお申込み下さいね~ (*^_^*)


 

   『聖なる樹』のHPは、こちら!

  たった1日で心の解放が習得できる!『心のデトックス 1dayクラス』     
    
 
セッションのお申し込みは、こちら! 

 
姉妹版ブログ 『聖なる樹のセラピー日記』は、こちら!

PageTop

ヒッピーになりそこねた(10)

このとき、ママは

フランスの地下鉄路線図を持っていることを思い出した。


日本を出発する前に、

スペイン政府観光局と

フランス政府観光局へ行って

役に立ちそうな資料をもらっておいたのだ。



  ( ↓ これは最近のもの。

      30年前はもっとシンプルだったと思う)


パリ地下鉄 

フランス語は読めないけど、

路線を辿って行けば目的地へ着けるはず。



今はまだ午前中。

スペイン行きの列車は夕方の出発だから、

いくらなんでもそれまでには到着できるだろう。



よし!

ママは腹をくくった。



再び、 『6か国語会話集』を開く。


フランス語で、「地下鉄はどこですか?」は、

「ウ・エ・ラ・メトロ?」



行き交う人に、「Excuse me」って呼びとめて、

「ウ・エ・ラ・メトロ?」って聞く。


たいていの人が、その方向を指さしながら、

「Vous allez tout droit jusqu'au~」って教えてくれる。



話している内容はちんぷんかんぷんだから、

指だけを食い入るように見つめ、

「サンキュー」って、指さした方向に進む。



5メートルぐらい歩いたら、立ち止まり、

また誰かを呼びとめて、

「ウ・エ・ラ・メトロ?」って聞いて、

指さす方向へ進む……。



それを繰り返しながら、少しずつ地下鉄の駅へ

近づいて行く作戦だ。



10人目ぐらいのとき、

指さす先には、地下へ降りていく階段が!


やった!ようやく駅だ!


喜んで階段を下りて行くと、

あれ? 受付・・・・?


ここは地下鉄の駅ではないのかと聞くと、

「劇場」だという。



あ~あ・・・・


20キロの荷物を担いで地上に戻り、

再び5メートルおきに道を聞いていく。



そして、遂に!

駅に到着。



駅名を地図上で探して驚いた。

目的のオーステルリッツ駅とママが今居る地点は

地図の端と端。



ママ: エフちゃん、

  東京駅へ行かなくちゃいけないのに、

  今は横浜駅に居るような感じだよ。

  タクシーに乗れなくて良かった!

  恐ろしいほどの料金がかかるよね・・・・








 

 姉妹版ブログ 『聖なる樹のセラピー日記』は、こちら!

  『聖なる樹』のHPは、こちら!

  たった1日で心の解放が習得できる! 『心のデトックス 1dayクラス』     
    
 
セッションのお申し込みは、こちら! 




PageTop

ヒッピーになりそこねた(9)

そこは駅でもなく、

わかりやすい建物の前でもなく、

ごくごく普通の道端。



20キロの荷物を肩に担いだママは、

(リュックではなく、肩からかけるナイロンのバッグ)

ひとりぽつんと立ちつくし、途方に暮れた。



そもそも、自分がいったいどこにいるのかすら

わからないのだ。


パリの地図を持っているわけでもない。


右も左もわからない。


どうしたものか。



少し歩くと、大通りに出た。

車がたくさん走っている。


そうだ、とりあえず、タクシーをつかまえよう。

スペイン行きの列車が出る「オーステルリッツ駅」へ

行かなくちゃ。

夕方6時の寝台列車に乗って、

翌朝9時ぐらいには

スペインのマドリッド駅へ着く予定である。


日本のように手を挙げると、

タクシーが止まってくれた。


旅行会話集を見ながら、

「オーステルリッツ駅へ行ってください」と言ってみる。



が・・・・。

何やら質問してくるのだ。


「? ? ?」

ママが答えられずにいると、

運転手は手で降りるように促し、走り去ってしまった。



別のタクシーを止める。


乗り込まずに、

「オーステルリッツ駅へ行ってください」

と言って様子を伺うと、

またもや、何か質問してくる。



「? ? ?」

そして、バタン!とドアは閉まり、走り去る。



3台目に挑戦するも、結果は同じ。



きっともうタクシーはだめだ。


どうしよう・・・・・。




 ミラクルメッセージ」を始めました!

   ご興味のある方はぜひお申込み下さいね~ (*^_^*)


 

 姉妹版ブログ 『聖なる樹のセラピー日記』は、こちら!

  『聖なる樹』のHPは、こちら!

  たった1日で心の解放が習得できる! 『心のデトックス 1dayクラス』     
    
 
セッションのお申し込みは、こちら! 

PageTop